意図しないエラーの多発

プログラマーには、「システムをいつまでに完成させる」という納期があります。これはここまでには絶対完成していなければならないという期限です。プログラマーはこの納期まで仕事を完了させなければならないのです。当然エラーがでることも想定して余裕のある作業スケジュールを作るのが普通ですが、その見通しが甘いとスケジュール通りに進めることができません。

そもそもシステムは何百、何千ものプログラムが連動して動いているもので、1つのシステムを作るのに複数人でプログラムを作っています。でなければ、納期までにとてもまにあわないからです。プログラム単体を作ることはあまり難しくなく作ることができますが、プログラムを連携させることとなると難しく、ここで意図しなりエラーが多く発生します。

意図しないエラーが発生するとまずどこにその原因があるのか探しだすのに時間がかかります。例えば、3つのプログラムを連携させてエラーが発生した場合、個々のプログラムにエラーがあるのか、連携したからエラーがあるのかという風に原因は多岐にわたります。1つのシステムを作るのにこれが何百、何千のものになると相当な数になります。先ほど余裕のある作業スケジュールを作っていると書きましたが、意図しないエラーがこれだけ発生すれば、それを上回る作業時間が発生してしまうのです。それをどうにか納期までに終わらせるために、残業というかたちで作業スケジュールを調整する必要が出てくるのです。

このことから、プログラマーに残業が多い理由は予定していた作業スケジュールが意図しないエラーの多発により、それを上回る作業時間が発生することがあるからだといえます。